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リバネス・レジリエンス・プロジェクトでは、6月 11日 (火曜日)⋅13:00~15:00 オンラインにて、キックオフ ミーティングを実施しました。
本会では、実証に協力いただく予定となっている石川県珠洲市の現代集落と、ベンチャーとの初顔合わせの場となりました。
7/24の現地視察に向け、現代集落では何が課題で何に困っているのかを知り、実証にむけた準備を行うことを目的としました。
参加者は22名、以下の企業・団体が参加しました。
株式会社ACSL、株式会社チャレナジー、環境微生物研究所株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、アクアクララ株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、篠田株式会社、株式会社リバネス、現代集落、石川県
現代集落での技術実証に関して以下のような議論が行われました。
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- 現代集落は石川県珠洲市の真浦地区を本拠地とし、100年後の豊かな暮らしを実験的に追求する活動を行っている。
- 真浦地区には現在、5世帯10人程度が居住。最盛期は100人規模。
- 今回の地震で水道などのインフラが止まった。自立分散型システムの早期実証が必要となった。
- 各社の技術を以下の観点から現地実証したい。
- ACSL ドローンによる物流・測量。交通インフラ代替、被害状況の把握など
- 環境微生物研究所 雑草・野菜くずからガス・電気・肥料を生成するシステム
- チャレナジー 小型風力発電機による独立電源確保
- 実証に際しては、対象人数、必要な土地、運用・メンテナンス体制など詳細を詰める必要がある。
- 実証に際しては、対象となる集落の規模感を把握することが重要である。現代集落の現在の居住者数は5世帯10人程度だが、将来的には最大100人規模まで拡大する可能性がある。実証技術の適用範囲を見極めるためには、この人数規模を念頭に置く必要がある。また、必要な土地についても、数十万平米の広大な敷地を有しているが、実際に利用可能な場所がどこなのかを特定していく作業が求められる。
- さらに、導入技術を長期的に運用していくためには、現地の住民が自律的に管理・メンテナンスできる体制の構築が不可欠である。一過性の実証実験に留まらず、将来にわたって地域に根付かせていくためのロードマップを描いておくことが肝要だ。また、イニシャルコストのみならず、ランニングコストや更新費用なども見据えた事業計画を立案する必要がある。
- これらの詳細な検討を通じて、現代集落における実証実験が、単なる一時的な取り組みではなく、地域の持続的な発展に寄与するものとなるよう、綿密な準備を進めていくことが求められている。
- 7月24日に現地の視察・住民とのディスカッションを行い、補助金申請等に向けた具体的な計画を立てる。
- 県としても地域課題解決につながる取り組みを支援する方針。補助金の活用も検討。実証成果を他地域に展開し、レジリエンス向上につなげるビジョンを描いている。
- 各社の技術を持ち寄り、具体的な計画を立案し、行政とも連携しながら進めていく方針が確認された。
(文責・リバネス レジリエンス プロジェクト 立花智子)