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奥能登から世界へ ― 「SATOYAMA GRID」モデルルームお披露目会に参加しました!

2025年4月26日、石川県珠洲市真浦町にて、一般社団法人現代集落が推進する地産地消エネルギーモデル「SATOYAMA GRID モデルルーム」の完成記者発表会とお披露目会が開催されました 。

現代集落は、過疎化が進む能登地域において、自然との共生を前提とした持続可能な暮らしを再生することを目指して2021年に始動しました。2024年1月の能登半島地震や豪雨災害を受け、災害に強い集落づくりと生活基盤の確保が急務とされています。リバネス・レジリエンス・プロジェクトにおいても、参画するベンチャーとともに、現地での技術実証について議論を重ねてきました

本モデルルームは東京科学大学 坂村圭准教授をはじめとした専門家と住民が協力し、DIYを重ねて完成に至りました 。発表会では、代表理事の林俊伍氏が法人化に至った経緯と想いを語り、理事の石丸晋平(アーキヒューマー株式会社)氏や小津誠一(株式会社ENN)氏がプロジェクトの道のりを紹介しました。また、都市計画・まちづくりを専門とする坂村准教授が「人生100年時代の都市デザイン」の視点から意義を解説しました。

午後からの一般公開では、浅野大介石川県副知事や泉谷満寿裕珠洲市長が来賓として出席。地域住民とともに完成を祝い、音楽演奏や体験型ワークショップ、地域食材を使った軽食も用意されるなど、交流の場としても盛り上がりました。

参加者からは「地元に根差したエネルギーの仕組みを実際に見て理解できた」「災害時にも使える仕組みを自分の集落にも応用したい」といった声が聞かれ、モデルルームの実用性と共感の広がりがうかがえました。

「SATOYAMA GRID」は、太陽光や薪といった地域資源を活かし、平時も災害時も水・電気・熱を利用できる仕組みを整える試みです。2025年度には集落内で5〜10棟の実装を目指しており、石川県が掲げる「創造的復興プラン」とも連動しながら、能登の復興と未来型の地域社会づくりに寄与していくことが期待されています 。

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