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福島から広がる、レジリエンステックの社会実装―Fukushima Tech Createミートアップ開催

2025年8月26日、いわき産業創造館において「Fukushima Tech Create(FTC)ミートアップ」が開催されました。採択ベンチャーや地元企業、自治体が集い、技術とビジョンを共有することで、福島での社会実装に向けた具体的な連携について活発なディスカッションが行われました 。

本イベントは、福島県の「令和7年度イノベーション創出プラットフォーム事業(Fukushima Tech Create)」の一環として実施され、宇宙・エネルギー・農業・医療など多様な分野のベンチャー16社が事業構想を発表しました。宇宙服技術を応用した放射線対応スーツ、災害時にも稼働可能な雑草発電メタン発酵システム、小型無人ボートによる海洋データ取得など、地域課題に直結する取り組みが紹介されました 。

交流セッションでは、実証や共同開発に向けた具体的な相談が進みました。参加ベンチャーからは「製造に関する具体的な相談ができた」「自治体の担当者から直接課題を聞けたのが貴重だった」「金融機関との接点ができ、融資や地元企業の紹介につながった」との声が寄せられ、単なる情報交換を超えて次のアクションを見据えた動きが確認できました。

本事業には、リバネス・レジリエンス・プロジェクトに参加するベンチャーも多く採択されています。分散型エネルギー、資源循環、災害対応といったテーマは福島の復興・産業づくりと親和性が高く、福島での実証は本プロジェクトにとっても大変有意義なものです。

復興庁は「福島イノベーション・コースト構想」を基軸に産業発展の青写真(2025年6月6日改訂)を示しており、ロボット、再生可能エネルギー、農林水産等を重点分野としています。今回のミートアップは、こうした青写真を具体の取り組みに接続する実践の場として位置づけられます。


付録:採択ベンチャー リンク集(イベント実施時点)

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